アラフィフの女が通信大学に編入学した話。
アラフィフの私が、高校を卒業したのは、今から30年ほど前。昭和から平成に元号が変わったあたり、1990年あたりである。パソコンなどというものは、まだ家にはなく、ワープロが流行った時でもある。携帯電話もまだ出ていない。
女子の大学進学率は20%を切っていた。大学に行く女子はすごく頭が良いか、とても勉強が好きか、家が勉強に熱心な家くらいなものである。うちの家も「女は大学に行くと生意気になる。」と勉強には熱心な家ではなかった。しかしそれは特に珍しいことではない。大学に行く子は羨ましいと思ったが、大学に行かない同級生がほとんどで、「女子の学歴」など無駄なものという風潮もあった。
また、当時はバブル絶頂期。勉強なんかしなくても、給料のいい仕事はたくさんあった。高卒で工場で働いてキャリアを積んだり、派遣社員とは高収入を得る人たちだったり、バイトしながら好きな事ができる人生など。しかしそんな時代も長くは続かず、バブルは崩壊。
しかし、高卒で働き始めた私は、ぎりぎりバブルを体験することができ、社会経験を積むことができたのはある意味良かった。大変なことはあっても、今まで仕事がなくて困ったことはない。
学生時代、得意な教科は理科。特に化学式が好きでそのせいパソコンに思いっきり興味を持ち、一太郎、ワード、エクセル。
Youtube…楽しいだけでなく、勉強もできる。情報はいくらでも手に入る。そして世の中、気がつくとまわりは大卒だらけ。大学を卒業してないと入れない会社や、できない仕事などがあり制限がつけられ、あの人は高卒だから頭が悪いと簡単に結論付けられる。常識は時代によって変わる。人生100年計画、いつまで働かないといけないかもわからない。高卒でやっていくのは厳しいのではないか。そう思い2年前に大卒になることを決意した。見つけた大学は「京都芸術大学(京都造形芸術大学)通信学部」専門学校は出ていたので、3年次編入できた。ナンヤカンヤトとそこそこ大変な2年間。コロナのこともあり、ある意味勉強に打ち込むことができ、知識の幅も広がった。そしてこの春、卒業した。学歴だけは大卒という称号を手に入れた。不完全燃焼感もあったので、この春、ある大学の法学部の通信過程に3年次入学した。法律系はやはり難しく、やる気やモチベーションの問題もあるが、コロナもいつ終わるかわからない。あとは利用できる図書館は多い方がいいよね。いろんなものを大切にしながら、5年くらいで卒業できればいいかなと思っている。
いつかコロナな世の中が終わり、はっちゃけられる未来を信じてがんばろうと思う。
| 固定リンク
「学問・資格」カテゴリの記事
- アラフィフの女が通信大学に編入学した話。(2021.04.30)
- 価値のないもの、つまらないもの。(2020.06.15)
- 卒業証明書(2019.02.16)
- 投資(2019.02.06)
- 憲法。(2012.09.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
「京都芸術大学(京都造形芸術大学)通信学部」、私(来年還暦)も2021年3月に卒業しました。8年かかって。
レポートや単位修得試験は大変でしたけど、勉強するのはおもしろかった。
美術館などで、もう学生割引をしてもらえないのが残念です。
法律の勉強、生涯学習の続行ですね。
投稿: ひなみ | 2021-05-28 11:02
ひなみさん、同窓生なのですね。ご卒業おめでとうございます。
私も、コロナでなければ、学割で能の鑑賞とか行きまくる予定でしたが、夢に終わりました。
芸術の勉強は「生きる術を知ること」「自由になるために学ぶこと」という、リベラルアート的なことを
知ることができたのが、収穫でした。
>ひなみさん
>
>「京都芸術大学(京都造形芸術大学)通信学部」、私(来年還暦)も2021年3月に卒業しました。8年かかって。
>レポートや単位修得試験は大変でしたけど、勉強するのはおもしろかった。
>美術館などで、もう学生割引をしてもらえないのが残念です。
>法律の勉強、生涯学習の続行ですね。
投稿: 池乃まれお | 2021-05-28 20:32