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2019-04-14

篠山春日能

3 日前に大槻文蔵先生の篠山春日能のチラシを見つけ、晴れそうだし桜もきれいだろうという事で、

篠山市まで行く事にした。

9時半に家を出れば余裕だろうと思ったが、現地に着いたら1時の開演時間前だった。

余裕で3時間はかかった。

穏やかな日だが、観客はそんなにいなかった。宣伝不足だと思う。

まずはじめの演目は俊寛。大槻文蔵先生がシテ。ワキは福王のお父さん茂十郎。

わたしの出生で、たぶん、奄美大島の血は引いてると思うので、喜界島に取り残された俊寛には思うところがある。

恩赦があると喜ぶ俊寛。しかし、手紙を見ると名前がない。

 カズが呼ばれなかった、W杯。島に取り残される俊寛。いい具合に桜が待っていたけど、

たぶん、秋のお話だな。取り残されて、これから冬になるのと、夏になるのとでは、気持ちが違う。

いい具合に、桜が散ったり、桜が舞ったり、救急車の音が聞こえたり、モノノアワレを感じる。

2918の狂言を挟み、海士。

これは四国讃岐が舞台で、香川生まれの私はずっと見たかった演目である。面向不背の玉。

観世銕之丞先生がシテ。「花よりも花の如く」の監修の人だな。

ワキは2本連続で福王のお父さん。

海士が面向不背の玉をとって胸を描き切るシーンが、母親の執念を感じて「母親の執念までも美になるのか・・・」と思う。

客席の後ろで文蔵先生が観てたようなきがする。

写真を撮る人が多くて、申し訳ないな。能の写真を撮る機会はあまりないので、

そういう機会があってもいいかなとも思う。

どちらも、藤原家のでてくる話なので春日能に合わせているのだろう。

少し遠かったけど今年の桜は印象深かった。

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