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2019-03-10

表現すること。伝えること。

 京都造形大学の通信の三年次に編入すると決めているので、今日は学校説明会に行ってきた。

 私の昔通っていたデザイン学校は潰れていて、正直、成績証明書などの三年次編入のための書類を集めるのに苦労しているのだが、こんなに苦労しているのだから、書類がそろったら多分行くことになると思う。
 昼前に家を出たのだが、京都造形大学は京都でも大阪からは遠いところで、家から2時間はかかってしまった。
 ちょうど、受付で同じ通信の学部の話を聞こうとしている人にあって、年も近そうなので、一緒にその人と一緒に教室に行くことにした。
 学部の説明が一通り終わり、質疑応答の時にその人が「卒業して、お金になりますか?」
というような内容の質問をした。
 先生の対応が微妙だったので、私はこの質問が京都から大阪に帰るまでずっと引っかかっていた。

 私は高校生の時、芸大に行きたかった。

 しかし、芸大はお金がかかるし、親は反対した。
 「芸大を出て、どうするのか?」
 美容師なら、美容学校をでて、美容師になれる。
 看護師なら看護学校をでて、看護師になれる。
 そうでなくても親の希望は、公務員試験を受けて公務員になってほしかったのだ。
 結局進路を決めきれず、グダグダになって、バブルの勢いでバイトしながら
 脚本書いて、仲間集めて、だらだらと楽しく演劇をする青春を選んだ。
 そんな私を見かねて、専門学校に行けと言われたので、適当に美術の専門学校にいって、また、だらだらとバイトしながら学校に行って芝居するような楽しい学生生活を送ったわけなのだが…まあ、今思えばどうやったら客が入るか、マーケティングの勉強はすればよかったとは思っている。
 もちろん、何者にもなっていない。それどころか、芸術はお金がかかる。
 法律や経済を大切にして、
 普通に生きてきた人の中には芸術を理解しない人がいる。
 そういうことを、思い出してしまった。
 私は、表現すること、伝えること、脈々と続けてきた先代達はすごいと思うし、
 現代にそれを勝ち得て、表現できる世の中はすごいと思っている。
 これは、どこの時代、どこの場所にも 普通にあることではない。
 芸術は時代に踊らされているプロパガンダの一面もあるし、、
 知らないよりは知っている方がよいと思っている。

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